2009年10月24日

3. ウッドデッキの土台作り

また問題発生!パート2。

3. ウッドデッキの土台作り

こんなことがあるのでしょうか? コンクリート床で一生懸命に基準となる高さを出して、水平にまっすぐ忠実に路地へともってきて、基礎やポスト根太を取り付けた後で、発覚! なんと路地側のサッシの枠はコンクリート床側のサッシよりも50mmも高い位置にあるではあ~りませんか!

家の中の床はまっすぐなのに…おや?コンクリート側は洋室、路地側は和室、そしてその境目は蹴上げになっていてふすまのレールになっている!その蹴上げの高さ50mm。畳みの厚さの問題だった。バリアフリーじゃなくてフリーバリアだ~!

う~ん、こんな時はいったいどうしたらいいのだろう?
最初からやり直すか?…この基準の面いかんせんでこれからの作業が全て変わってしまうことになるので、慎重に考える。その結果、その部分に足場の段を作って対処することにした。出来るだけ僕は平面が続くようにしたかったからだ。

3. ウッドデッキの土台作り

段差は根太からサッシ下枠まで90mm。2×4材を縦に置けば、段差にちょうど収まる。ということでこれを踏まえて再度設計しなおす。
ついでに計算違いで間違っていたポール位置なども修正して設計し直す。
「事件は現場で起っているんだ!」まさにその通り。けれど、僕くらい最初の設計段階で問題が多い人も少ないんだろうが…。

3. ウッドデッキの土台作り

なんだかんだで家側に平行な水平を出したら、次には直角になる部分を作る。横の長さと高さが出て、更に縦の長さが出ればそれを基準に一気に作業は早くなっていく。

本当は計算して最初に基礎石を並べてポストを立ててから木材を切り出していくという順序が正しいらしいのだが、予定地の半分は材木で埋め尽くされ、さらに半分は洗濯物を干す場所やプランターなどで塞がれてしまっているので、作っては移動させ作っては移動させ・・・と部分ごとに基礎と土台の作業を繰り返すしかない。狭い家ならではの作業だ。

さて、ここでも水平を出しながら根太を取り付けていくのだが、何もない所で水平を出し、かつ90度の角度を出していかなければならないので、適当な角材を予定地の角に立ててそれを水糸でピンと張る。そして水平を出すために透明ホース(※5)を使いそこに水糸を合せていくと高さを出すことができる。

ホースで水平を出している写真

平行な根太は同じ長さになるはずなので、平行四辺形にならないようにサシガネなどを使って直角を出していけばポストの位置が確定する。一つの辺の長ささえ割り出してしまえば、他の辺の同じ長さに板厚分や取り付け位置などを足し引きして切り出していける。

3. ウッドデッキの土台作り

その切り出した根太を仮置きして直角に交わる所が各角のポスト位置になります。
今回僕の場合予定していた場所は仕切り用レンガを固定するためのモルタルが土中に流し込んであり、基礎石を埋める十分な深さを確保できなかったので、反則技かもしれないが根太受けを一本直角に付けてそれを基準に長さを出してポスト位置を決め、そこから他の根太の長さを割り出していった。

3. ウッドデッキの土台作り

ロングポスト2本立てて四角の枠を作った時の写真

ロングポストを立てる際にはポスト水平器(※6)を使って前後左右の水平を出しながら固定する。そして、先に切り出した根太を取り付けて補強すれば安心、さらにもう一本ポストを立てて縦・横と根太を取り付ければ四角形の枠が出来上がる。

よーし、これで縦・横・高さの基準が出来たのでこの基準の延長線上に全体の形が出来上がっていくはずだ。パーゴラの取り付けられていないロングポスト2本が雄雄しく立ち、これからの作業を祝福してくれているかのようだった…。

後はこの作業の繰り返し。縦横の寸法は決まっているので計算も早い。材料を切り出して水平・垂直を出しながら順次根太を取り付けていく。ただ、当初予定していた根太と根太受けの関係を勘違いして取り付け場所を間違えたり、基礎石が計算上での位置とは違う場所に埋めてしまってあったりとイレギュラーバウンドがかなりあったが…。


縁側の土台を全部組んだ時の写真

※5 透明ホース
ホースの片方を水平基準となるポストにつけて水位が基準線にくるまで水を注ぐ。するともう片方の水位も水平基準の高さになるので、適当な角材を予定地の角に立ててそこに合せれば水平が出せる。
中の水が見えるものだったらチューブでも何でもいい。
でも注意なのは、水の中に気泡が入っていると正確に同じになってくれないので空気抜きしてから使う。
あとホースの片方を持って立つと水位が上がってぴゅーっと水が飛び出ることも。


※6ポスト水平器
ロングポストを立てるときには左右のブレ、そして前後のブレを修正しながらとりつけなければいけないので、同時に両面の水平がとれるこの道具はとても便利。
長いポストは重いしぐらぐらするので片面確認してそして次にもう片面確認して…としていったらいつまでたっても固定できない。
ゴムバンドでポストに固定して確認しながら固定していけるのでこのアイテムは必要だと思います。




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